【映画】レミーのおいしいレストラン

この作品は、パリに向うエールフランスの機内で見ました。原題が「Rattatouille(ラタトゥイユ)」ということを知らなかったので、英文か仏文表記のみのモニターで見つけられなかったのですが、前の席の人が見ていたので探しまくって発見しました。原題は、ねずみ(Rat)と料理のラタトゥイユを掛けているようですね。

序盤はいかにもアニメらしいねずみの世界の描写で始まりますが、見終わってみての感想は、この作品が上質なエンタテイメントだということです。主役がねずみかどうかということは大きな問題ではなく、ストーリーはフレンチテイストあふれる素敵なものでした。人間の登場人物も、リングイニは弱気で未熟ないかにもありがちなフランス人だし、コレットも勝気な女性としてはフランス人にいそうな感じです。グストーやスキナー、イーゴもいい味を出しているし、表情の描き方がとても繊細です。

それ以上に料理のしたたるようなジューシー感や出来立ての湯気の描写なども素晴らしく、登場するラタトゥイユは食べてみたいと思わせるような一品。そしてパリの夜景も、本物とはまた一味違うけれど、ある意味リアリティを持って存在しています。子ども向けというよりは、家族で見れば誰もがそれぞれの楽しみ方で鑑賞できる、そんな作品といえるでしょう。

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