【なでしこJAPAN】ブラジル戦 12/3

なでしこジャパンのブラジル2連戦は、中2日で2戦目を迎える。日本は長谷川と宮澤、長野をベンチに置き、林と杉田を中盤に起用。猶本は前目のポジションで始まった。ブラジルも選手をかなり入れ替えており、プレスの強度を挙げてきた印象もあった。序盤は一進一退という印象だったが、ブラジルの攻撃はプレーの選択が稚拙で、個人のテクニックを押し出し過ぎているために、決定機はなかなか生まれない。

日本の先制ゴールはセットプレーから。遠藤が蹴ったインスイングのCKをファーサイドの南がダイレクトで合わせ、これが相手DFのディフレクションでGKが反応しきれずにネットを揺らした。ラッキーな得点だったが、2点目もその傾向が続く。遠い位置でボールを収めた田中美南がコースを狙って回転をかけたボールを蹴ると、ブラジルのGKは外れると読んであえて無理にさわることを避けたが、これがミスとなりゴールに吸い込まれた。触っていればマウスの外に掻き出すことはできたと思われるので、これもラッキーな得点だった。

中2日の2戦目の親善試合ということは、主力は連戦を避けて休ませるもの。そうなるとチームとしての総合力、もしくは控え選手のレベルが結果を左右する。この試合をクリーンシートで終え、しかも2点を取って勝利したということは、なでしこジャパンの総合力の勝利ということに他ならない。その意味でも今回のブラジル遠征は、大きな意味を持ったと言えるだろう。