第2セットくらいまでは、トミックの出来の方が明らかによかった。きわどいコースに決まるトミックに対して、アンフォーストエラーが目立つ錦織という構図だった。しかし、錦織の真骨頂はミスが多くても何とか粘って勝ってしまうこと。この試合も、トミックの集中力が落ちてくるにつれて、相対的に錦織の勝負強さが効き始めた。
ただ、トミックはトレーナーとドクターを呼ぶ場面があったので、どこかを痛めていたのかもしれない。足が止まりだしていたのは事実で、そこにつけ込み切れていない錦織に物足りなさもあったが、結果的にはどうにか勝ったのだから、そのことは評価するとしよう。