【ウィンブルドン】望月がジュニア男子で優勝

フェデラージョコビッチの熱戦が始まるころ、車いすテニスの国枝慎吾は厳しい戦いをしていたが、ジュニア男子の望月慎太郎はヒメノバレロを決勝で下して優勝を果たした。その戦いぶりは見事で、連戦の疲れも膝の痛みもある中で攻めまくり、押し切って勝った。相手のアンフォーストエラーを待つのではなく、ウィナーを次々と決める展開は、見ていても気持ちのよいものだった。

表情も幼ければ、体形もまだ成長途上。16歳という年齢にふさわしいともいえるその風貌からは窺い知れないパワーとテクニックを感じた。時折見せるミスを悔やむ表情も、誰かのせいにするような他責思考ではなく、次につなげようとする向上心なのだと感じる。ジュニアラニング1位とのことだが、さらなる成長に期待しよう。

そして、ウィンブルドンの影で行われていたスウェーデンの大会では、土居美咲がシングルスとダブルスの両方を制し、ランキング100位以内に復帰する。いつまでも錦織と大坂頼みでは彼らのプレッシャーも大きいはずだから、2番手3番手が底上げをする体制になってほしいものだ。