【デビスカップ】日本―スウェーデン

中国戦やエクアドル戦同様、期待されながらダブルスで敗退したマクラクラン勉と内山靖崇。ファーストセットを6-2と危なげなく取ってしまったことで、慢心はなかったのだろうか。セカンドセットをいきなりブレークダウンとされると、追いついてのタイブレークでマッチポイントを握りながら、イージーミスで取り切れない。このあたりも、お互いを信頼するというより、自分が無理をして決めるという意識が強かったように思う。

特に、2フロントでネットに張り付く日本に対して、スウェーデンが強打で押し切る形にしてからは、面を合わせ切れずにミスを重ねてしまう。マクラクランも内山も、それぞれにピリっとしない内容で、敗戦のトラウマによる焦りによって負のスパイラルに陥っているとした思えない。そんな状況で、岩渕キャプテンに何ができ、実際に何をしたのだろうか。ソダーリングとは異なり、流れを変えることはできていなかっただけに、スタッフの人選から見直すべきではないだろうか。

結果的には、ダブルスを含めイライアス・イマーに3勝を許した日本が敗れることとなった。綿貫陽介で先勝しながら、好調だったダニエル太郎が初日に敗れてしまったことも想定外だったが、やはりダブルスでの勝敗が左右するケースは多い。マクラクランと内山の信頼関係が良好なのかどうかも、もう一度よく見極めてからメンバーを選定していただきたい。