【Disney+】オビ=ワン・ケノービ E5

<ネタバレあり>

1話から、何となく存在感を発揮していたサード・シスターことリーヴァだったが、その過去が明かされたことがエピソード5の最大の山場だろう。幼少期のトラウマと言ってしまえばそれまでだが、仲間を殺された恨みからダースベイダーやオビワンを恨むという設定は珍しいものではない。制作時期はまったく異なるが、ちょうど放映されている「Seal Team Season 3」でもアフガニスタンの巨悪が、かつてジェイソンが倒した悪人の息子で、その場面を間近に見ていたという設定だった。

ただ、子供の頃のトラウマが必ずしも復讐劇を生むわけでもないはず。バイオレンスへの拒絶もあるだろうし、恐怖もあるだろう。結果的にその出来事に一生を支配されてしまうことを受け入れる覚悟は、そう簡単に生まれるものではないし、それをパワーに物理的かつ象徴的な力をつけてゆくのは容易ではないだろう。スターウォーズのシリーズでいうところの「ダークサイド」とは、つまりはそういうことなのかもしれない。

オビ=ワン・ケノービも、残すところあと1話。ファイナルで、レイアはどうなるのだろうか。もちろん、ここで死んでしまうはずもないのだが、スターウォーズ本編につながるキーとなる演出が何か潜んでいるに違いないし、そこに期待している。やはり、オビ=ワンというよりは、レイアの物語なのだ。