【映画】ゴーストバスターズ/アフターライフ

最近マーベルが高齢化したキャストの若返りを図るべく、世代交代のためのドラマを配信しているが、これはソニーがその流れを踏襲したのだろうか。そう思えるような作りのゴーストバスターズシリーズの新作だった。主人公は10代の子役というか若手俳優というか微妙なところで、「ストレンジャー・シングス」でマイクを演じるフィン・ウルフハードがいることからも、「ストレンジャー~」的な雰囲気も否めない。要素として最近のはやりをパクって「ゴーストバスターズ」に仕立てたように見える。

全体的にコメディ要素が薄く、SFホラー的な仕立てになっている。それはそれで面白くないわけではないが、感動してほしいのか笑って欲しいのか、作品としての意図がよくわからないままに120分が経過してしまったような印象だ。終盤にダン・エイクロイドビル・マーレイが登場すると、いかにもコメディという立ち回りをしていたので、元凶はキャスティングなのではないかと思う。

それにしても、シガニー・ウィーバーやJ.K.シモンズをこんな端役的に使うなんてぜいたく極まりない。リスペクトを感じる使い方ではあるのだが、ふたりともよく出演を受けたものだという気もする。オリジナルに出ているシガニー・ウィーバーの方が、まだわかるのだが…