【Disney+】シー・ハルク:ザ・アトーニー E8

残り2話となったこの時点で、ティザームービーにも登場して期待を煽っていたデアデビルが出演。その効果か、これまでIMDbでマーベル作品とは思えないくらい低評価にとどまっていたところが、一気に7点台まで回復している。ハルクが登場してもアボミネーションやウォンでもダメだったのに、デアデビルなら挽回できるとは、視聴者の期待どころがよくわかる。

予想通り、訴訟の相手方弁護士という位置づけだったが、イメージはかなり変えられていた。「デアデビル」シリーズでの彼はもっとハードボイルドな印象で場末感のある設定だったが、とにかく軽いのだ。ジェンとジョークを交わし、バーで口説き、そして表情にも謎の余裕がある。それがDisney+とNetflixの違いだと言われれば、その通りでしかないのだが、あの雰囲気が好きだった僕にとっては物足りなさが残ってしまうのだ。

あのキャラ変から感じるのは、Netflix制作のシリーズからの脱却。つまり、ジェシカ・ジョーンズやルーク・ケイジパニッシャーとはもうからまないだろうということだ。あの軽さを持ってマーベル本編に組み入れられてしまうのでは、もともともっていたヘルズキッチンをベースとする独特な世界観が失われてしまう。続編が見られればそれはありがたいが、僕の期待からはちょっと外れてしまうことになりそうだ。