【Disney+】シー・ハルク:ザ・アトーニー E1

最近のMCUドラマは、「ムーンナイト」「ミズ・マーベル」と本流ではない感じの作品が続いていただけに、ハルクとの絡みが過剰すぎるほどに盛り込まれていた本作はマーベルのサービス精神の表れなのかもしれない。主人公ジェニファーを演じるタチアナ・マスラニーの抜けた雰囲気もいかにもマーベルヒーローで、ここからの展開にも期待できそうだ。

ジェニファーがハルクの血に触れてしまうことでハルク化するという設定は、かなり強引な印象もあるが、今回の第1話は説明的な部分も多いので、その一環として理解してよさそうだ。アイアンマンとキャプテン・アメリカは作中でネタとして語られるだけだが、それもまたマーベルらしさとして歓迎したい。ハルクが登場して、スティーブ・ロジャースやトニー・スタークの話をしているという時点で、満足度が上がってしまうのだ。そのあたりが「ムーンナイト」や「ミズ・マーベル」に欠けていた要素だから、ということもある。

ここからジェニファーと同業者のデアデビルことマット・マードックとの絡みもあるようなので、そちらにも期待したい。スパイダーマンに続いて彼が登場するのは、ディズニーとNetflixの契約が終了した関係もあるが、弁護士という設定なので使い勝手が悪くないはず。個人的には、ジェシカ・ジョーンズとの絡みもぜひ見てみたいところだ。