【北京オリンピック】カーリング女子準決勝

今大会で一度敗れている強豪スイスとの再戦となった、カーリング女子の準決勝。静かな立ち上がりが急変したのは第5エンドだった。多くのストーンがハウスに残る展開ながら、最後に4点というビッグエンドに導いたのは藤沢五月が2本のダブルテイクアウトを見事に決めたことだ。特にスキップ藤沢の最初の1投が、すべての流れを決めたと言っても過言ではない。

スイスも第7エンドに3点を奪って追い上げるが、この時点で1点リードして偶数エンドが後攻だとすれば、最終エンドも後攻になる。その意味で、ロコ・ソラーレとしては焦る必要もなかったはずだ。最終エンドはストーンをハウスに残さない常套手段で、相手の反撃の芽を摘む。スイスもパワフルでスキルフルなプレーを続けるのだが、日本のプレーもそれに勝るとも劣らない。最後は藤沢が絶妙なドローを決めたが、そこに至るまでの3人がしっかりお膳立てをした結果だった。

決勝の相手は英国。1次リーグでは、第8エンド終了時点でコンシードするという形で敗れている相手であり、ピョンチャンでは最後の最後にミスで銅メダルを譲り渡してくれたチームだ。日曜日まで1日空くので、体というよりも頭と気持ちを休めて、悔いのない戦いをしてくれればよい。