【Disney+】ボバ・フェット

ホークアイ」終了の翌週から配信された「ボバフェット」。スターウォーズからマンダロリアンを経由する流れでのDisney+だったが、個人的にはボバのキャラクターを十分に理解できていないこともあり、ストーリー自体にはなかなか入り込めないでいる。相方のフェネックを演じるミン・ナ・ウェンは、「エージェント・オブ・シールド」ではエージェント・メイとして活躍しているだけに、そちらの印象が勝ってしまう。

しかし、それでもこの作品は面白い。スターウォーズの世界観に完全に乗っているからだ。惑星タトゥイーンが舞台になっているというだけでもワクワクしてしまうのだが、いかにもスターウォーズらしい生物が登場し、いろいろな種族が酒場で交流しているところなどは、ダイバーシティインクルージョンの究極の世界のようにも思える。エピソード2でスノーピアサーを思わせるような列車から敵が攻めてきた場面では、必然性も戦術的な意図もまったく理解できなかったが、アクションシーンの環境設定だと思えば気にならない。

ただ、ボバ・フェットの設定を「大名」と訳してしまったことには疑問が残る。どうやらこれは原作でも「daimyo」らしいのだが、バックグラウンドをよくわかっていない人たちには「日本的なもの」として受容してもらえたとしても、日本史を知っている日本人にとってはイメージがかけ離れ過ぎていて狙った効果は得られないだろう。このあたりはローカライズの難しさではあるが、もう少し考えてもよさそうに思う。