【ローランギャロス】青山修子/柴原瑛菜

ペアを組んで2シーズン目で、年齢差も大きい青山修子と柴原瑛菜だが、ローランギャロスではベスト8まで勝ち進んだ。試合によって波があるのはダブルスでは日常的で、ひとつの試合の中でもちょっとしたきっかけで良くなったり悪くなったりするものだ。この大会では、お互いうまくサポートしたり流れをつかんだりしながら準々決勝まで進んでいた。

しかし、準々決勝の相手となったグアラチとクラウチクのペアは迷いなくパワーで押してきた。ただ、パワーだけなのではなく、コンビネーションも見事で、カバーリングの速さとセンスは素晴らしかった。風も強く吹いていたので、サーブのトスアップが慎重になってしまい、コースも読まれてしまった感がある。青山修子のサーブはとにかくパワーがないので、こうなってしまうと辛い。それをカバーしようとした柴原も、強打をネットにかけるシーンが目立った。

ファーストセットをベーグルで落としたところからセカンドセットは互角に展開したが、最後は押し切られてしまった。東京オリンピックに向けて、女子ダブルスは期待が小さくないだけに、選手がそれに押しつぶされないようなフォローを日本テニス協会にお願いしたい。