【ローランギャロス】女子ダブルス2回戦

初戦で優勝候補のクレイチコバ/シニアコバを破って期待が高まっていたエイケリ/穂積絵莉だったが、2回戦は相手の術中にハマった形で敗れてしまった。ソリベストルモが攻撃全開でガンガン来るのはわかっていたはずだが、その勢いに押されるように穂積は逃げるようなポジションになり、エイケリも相手のミスを待つしかないようなストロークに終始した。一方のソリベストルモは小刻みなステップで巧みにポジションを取り、ボウズコバとのコンビネーションも絶妙。あれでは、攻めどころを見出すのは難しかったことだろう。

そして、加藤未唯/スチアーディはフロマチェワ/ノスコワと対戦。こちらも立ち上がりは硬い印象があったが、徐々に本来の持ち味を発揮し始める。ディラことスチアーディが強気なコースを攻めれば、加藤がタイミングよくポーチを決める。まるで忍者を思わせるような動きは、いかにも好調時の加藤らしいものだった。決して楽勝ペースというわけではなかったが、苦しい場面でも萎縮せずに前向きなプレーができていたので、これを続けることができればベスト4以上も十分狙えるだろう。

明日の土曜日には、本命の青山修子/柴原瑛菜も登場する。こちらの山にはガウフ/ペグラが難敵だが、順当に勝ち進めば準々決勝で対戦することになる。加藤とディラの山は本命不在となっただけに、日本人選手の活躍には期待も高まる。ミックスダブルスも残っているので、男子シングルスだけにこだわらずに試合を楽しみたいところだ。