【King Gnu】CEREMONY

Countdown Japan 19/20で僕のベストアクトだったのは、King Gnuだった。紅白歌合戦に出演したこともあって急激に知名度も上がってしまったようだが、そんな彼らのニューアルバム「CEREMONY」を聴いてみた。ライブで感じたようなフュージョンプログレ、ファンクなどの要素を取り込んだミクスチャー全開なイメージを想像していたのだが、意外にもダンサブルさが前面に出た仕上がりだった。

オープニングは、まるでビートルズのサージェント・ペパーズを思わせるようなサイケデリックな雰囲気だったのだが、徐々にテンポがよくなり、思わず体が動き出してしまうような曲が続く。ライブのときよりもスタジオ盤の方がダンサブルというのは、不思議でしかない。イヤホンで耳が完全に彼らの音で占められていたからだろうか。

ただ、ちょっと気になるのは「King Gnu節」のようなものが耳につくこと。言い換えると、何となく似たような曲調というか節回しの曲がところどころに顔を出すのだ。コード進行なのかもしれないし、フレージングのくせなのかもしれない。最近のバンドでは[Alexsandros]にも同様の傾向は感じるが、これが飽きにつながらなければよいのだが…