【E-1女子】韓国―日本

サッカー東アジアE-1選手権の女子は、優勝を賭けた一戦でなでしこJAPANが韓国と対戦した。ディフェンシブに来た韓国を相手に、なかなか崩せなかった。MF長谷川とFW岩淵を負傷で欠いたことも影響していたが、MF三浦やサイドバックに入った遠藤がよい動きを見せてパスをつなげていた。しかし、課題はフィニッシュ。早い寄せにボールが前線でキープできず、パスミスやドリブルが長くなってロストするシーンも多かった。

そんな試合の決着をつけたのは、MF籾木のシュートが相手DFシム・ソヨンの腿で跳ねて左手に当たってしまってのハンドからのPK。責任感の強い籾木が感じるプレッシャーは相当なものだったと思うが、左足で鋭く回転をかけたシュートはGKユン・ヨングルの手をかすめてネットを揺らした。ユンがピッチを叩いて悔しがっていたのは、読みが当たっていたからだろうが、それほどまでに際どいゴールだった。

ベレーザにとっては長谷川と土光の負傷は痛いが、籾木の活躍に加えて遠藤、三浦、小林里歌子がそれなりに貢献できたことも収穫だろう。僕は数年前の長谷川、隅田、籾木のパスワークが好きだったが、それと遜色のないプレーを見せてもらえそうだ。不本意な結果だったであろう田中美南や清水も含め、クラブチームでの活躍に期待したい。