【なでしこJAPAN】アジアカップ優勝

完全に押されていた試合だったが、PKをセーブしたGK山下が当たっていたので、何とかなりそうな気がしていた。このような重みのあるゲームでGKが当たってくると、相手チームにとっては如何ともしがたいものだ。それよりも、PKを与えてしまった場面でDFの要である熊谷がイエローカードをもらっていたことが心配だった。北朝鮮の主審がフェアなジャッジをしてくれていたのは、ある意味ラッキーだったのかもしれない。

決勝点を奪った場面は、山下のゴールキックを左サイドでMF長谷川が相手をかわしながら受け、中に切れ込みながらFW横山にパス。横山は冷静に相手DFを抜いてから右足を一閃した。このブログでもよく触れているが、僕が愛して止まないかつてのフランス代表の「ボールを受けた選手は、必ずひとり抜いてパスを出す」ことにも通じる積極的なプレーから生まれたゴールだった。

このゲームのMVPは山下で間違いないし、横山も脚光を浴びた。しかし、今大会の長谷川唯のゴールへの絡み方は素晴らしい。もともとベレーザでは、隅田や籾木との速いパス交換からの崩しで観客を魅了している。今日の決勝でも地味ながら無理のない攻守の切り替えに貢献した右サイドバックの清水と仲がよいようだが、ベレーザでの活躍にも期待しよう。

おめでとう、なでしこJAPAN! そして、おめでとう高倉麻子監督。かなり昔に少しだけ話をしたことがあるだけに、感慨深いものがある。