【楽天オープンテニス】シングルスQF

楽天オープンテニスは、シングルス準々決勝4試合とダブルス準決勝1試合。ナイトセッションの2試合を観戦した。昨日緊迫した好ゲームでチリッチを破ったチョン・ヒョンが、2017年の優勝者ゴファンと対戦した。

始まりは静かだった。チョン・ヒョンはプレーが硬く、昨日見せたテンションを再現できない。一方のゴファンは冷静で、スキルフルなテニスを展開する。プレースメントも見事な上に、回転の掛け方が絶妙だった。特に素晴らしかったのは、デュースサイドのワイドサーブ。ラインぎりぎりに落ちて外に逃げられては、コースを読んでいても対応は難しい。チョン・ヒョンも徐々に上げてはきたが、ゴファンの完璧なプレーの前には流れを掴めなかった。

続くダブルスでは、マウ/ロジェ・バセランがクライチェク/イングロットと対戦。クライチェクのポーチが冴えて食い下がったが、ロジェ・バセランのサーブではマウがコースを切ってプレッシャーを掛け、相手のミスを誘った。マウへの声援が多く、おそらくマウ/ロジェ・バセランはホームのような気分でプレーできたことだろう。満員のナイトセッションは雰囲気もよく、スタジアム全体が一体感を持ちつつ盛り上がっていた。満員の観客が作るプレー中の静寂は、心地よい緊張感だ。