【楽天オープンテニス】決勝

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楽天オープンテニスの決勝は、ダブルスが目当てだった。当初はエルベールとマウのグランドスラムペアが組むはずだったのだが、エルベールが欠場を発表。ダブルスのエントリーリストが出ないまま予選を迎えたが、練習コートで上半身裸でリラックスして練習しているマウを発見して出場を確信。パートナーはこれも名コンビのロジェ・バセランだった。

準決勝からマウのサーブにやや不安を覗かせていたが、今日も立ち上がりは不安定だった。メクティッチ/シュクゴールに先にブレークを許しながらも、ブレークバックしてタイブレークに持ち込み、最後はマウのコースを狙ったスーパーショットで大接戦を物にした。メクティッチがポーチを空振りしたスペースをシュクゴールが突くなど、クロアチアペアのチームワークも上々だ。セカンドセットは先にブレークしたマウ/ロジェ・バセランが逃げ切って優勝を果たした。マウがサインボールを客席に打ち込む際、僕たち夫婦の振るフランス国旗を狙ってくれた気がして、取れなかったけれどうれしかった。

続くシングルスは、王者ジョコビッチに予選勝者のミルマンが挑む。ミルマンはオーソドックスなスタイルで、堅実に相手のミスを誘うテニス。ミスの少ないジョコビッチにはなかなか通用せず、苦しんだ。オープンコートを作って攻める良い攻撃も何度か決まったが、ジョコビッチの深いプレースメントと安定したストロークには歯が立たなかった。僕はワラビーズのシャツを着て、ベンチに座るミルマンの真正面に座っていたのだが、サポートの気持ちは伝わっただろうか。

一年後に迫った東京オリンピックでは、もっと白熱した戦いを期待してしまうが、問題はチケットが手に入るかどうかだ…