【デビスカップ】決勝ダブルス

今年のデビスカップ決勝、クロアチアを地元リールに迎えたフランスだが、シングルス2試合を落としてしまう。プイユを外してシャルディとツォンガを起用したが、チョリッチとチリッチの前に、ふたりともがあえなくストレートで敗れた。そして迎えたRubber-3のダブルス。フランスは日頃からパートナーとしてプレーしているマウとエルベールで、一方のクロアチアはともにダブルスプレーヤーながらペアは組んでいないドディグとパビッチだ。

序盤から一進一退の展開ながら、フランスがワンチャンスを物にしてブレーク。そのまま2セットを連取して、サードセットも最初のリターンゲームをブレークする。しかし、ここで流れが変わる。面白いくらいに間を抜き、ワイドにウィナーを決めていたフランスがミスを重ね、観客を煽り立てていたエルベールの表情もトーンダウンした。そして、このセットはクロアチアがそのまま押し切る。

フォースセットのタイブレークを競り勝ったフランスが何とか最終日に望みをつないだが、ちょっとしたことで流れが変わってしまうテニスの怖さを見せつけられた試合だった。マウとエルベールのコンビネーションは素晴らしく、お互いを補いあっていたが、ドディグとパビッチの狡猾なプレーに精度が乱されて流れを手放したように見えた。間もなく最終日のRubber-4が始まるが、フランスは圧倒的に不利な状況だ。満を持してシャルディに代わって登場するプイユにすべてが託される。