【楽天オープンテニス】ジョコビッチの公開練習

昨日今日と、新装された有明コロシアム楽天オープンの予選を観戦。今日はATPサンデーで、選手の公開練習も見ることができる。2日間で試合は、内山靖崇、綿貫陽介、ポピリン、スティーブ・ジョンソン、ミルマン、ダックワース、伊藤竜馬となかなか見応えがある顔ぶれだ。特にポピリンの冷静で計算し尽くされたテニスには、将来性を感じる。綿貫はポピリンに敗れてしまったが、スライスを効かせたショットでかなり相手を苦しめていた。また、予選の楽しみは、プラクティスコート周辺での選手との交流。今回はマウ、シュトルフ、ゴファンらの姿を見ることができ、オフコートでの選手の表情に親近感を覚えた。

そして、公開練習はチリッチ、アルボット、チョリッチ、ケツマノピッチに加えてノヴァク・ジョコビッチも登場した。ジョコビッチは本調子ではなさそうだが、フォロースルーがしっかり入ったスウィングの軌道とそのしなやかさに目を奪われた。また、インパクトの音の美しさにも驚かされる。スイートスポットを外さないからこその澄んだ音が、耳に心地よく響いていた。ジョコビッチはあまり好きな選手ではなかったが、スタッフを揃えて無駄なくストレスなく練習ができる環境を整え、サーブやリターン、ミニゲームでも狙いを持って真剣にかつストイックに臨んでいる姿を垣間見て、彼の印象が大きく変わってしまった。

これが本選で苦しい局面になると、映像でよく見るエキセントリックな表情に変貌するのだろうか。そのあたりも見てみたいので、僕が観戦する日まで勝ち残ってもらいたいものだ。