【フィギュア国別】大会の意義は

テレビ朝日は「日本の連覇なるか」という実況しかしないが、そもそもペアはジュニアの選手でアイスダンスも最下位は見えている布陣。これで優勝できてしまうならば、大会のレギュレーションに問題があるということにしかならない。宇野もプログラムや構成を変え、来季をにらんだチャレンジとして位置付けていたが、それこそが正しい大会の使い方だろう。

地上波のフィギュア中継は、ライブでやらない、海外の上位選手の素晴らしい演技を飛ばして日本選手をビデオで振り返る、技の種類を叫ぶ解説と決して褒められたスポーツ中継ではない。最近のフジは工夫しているが、テレビ朝日のバラエティ的構成が本来の競技を味わうことを損ねているこちにISUも気づくべきだと思う。もうかるからと日本で大会を組んでも、バレーボールの歴史を繰り返しかねない。

選手は小松原・コレト組やペアも含めて精いっぱいの演技を見せてくれて好感が持てた。国別の良さは、選手たちが自国のブースで楽しそうに応援している様子が見られることだが、各国とも趣向を凝らしつつ楽しんでいて素晴らしかった。