【箱根駅伝】東海大が初優勝

青山学院大が5連覇を逃したポイントが4区の人選であるという論調が出ているが、僕は復路に絶対の自信があるが故に、往路に育成を含めた「余計なこと」を考えすぎていたのではないかと思う。2区までの遅れは織り込み済みで、それを森田で挽回し、最後は竹石でリードを奪うという計算だ。4区と5区の人選については、大会前から原監督が自信を覗かせていたが、ブラフのようにも思える。補欠をあえて登録してあげることが目的なのかと思ってしまうような当日変更の多用も合わせ、自分本位な論理が勝ちすぎたのではないだろうか。

東海大は、両角体制が華を咲かせたということだが、展開がハマったともいえる。東洋大の1年生を、思い通りのタイミングでかわした8区の森田が目立ったが、そのタイム差に持ち込んだ7区の阪口の貢献が大きかった。東洋大は、結局コマ不足だったということか。

僕が気になったのは、中継所で引き継ぐ選手がラインに立っていなかったこと。駒大と国士舘が往路でそれぞれ1度ずつあった。ここまで大きな大会なので、システマチックに分業されているのはやむを得ないところだが、それにしても呼ばれなければ出てこないということはアスリートとしてどうなのかと純粋に疑問に思う。