【MLB】大谷翔平の運と実力

LAエンゼルスでのデビューを飾った大谷翔平は実力を発揮したのだが、運も確実に味方につけたのだと思う。先日のピッチャーとして初登板した試合では2回に3失点してしまい、その直後は変化球の制球に苦しんでスライダーでしかカウントを稼げない状況になっていた。その苦境をキャッチャーのマルドナドに好リードで支えられながら乗り切り、初勝利をつかんでしまう。

そして今日のホームスタジアムへのお目見えゲームでも、インディアンズの先発トムリンがワイルドピッチで失点した2球後に縦に変化するカーブをすくい上げてホームラン。ワイルドピッチの影響で低目には投げ難い状況だっただけに、大谷の見せ場を作る伏線ができていたというわけだ。

ダイヤモンドを一周して帰ってきた大谷をチームメイトは作為的に無視していたが、大谷が後ろから甘えるように祝福をせがむと、一気に歓喜の輪が出来上がった。チームメイトから「カーテンコール」に行くように促されていた様子も、大谷がすでにエンゼルスにおいて人間関係を構築できていることの証拠だろう。運と実力を合わせ持ったスターに、地元ファンは今後の期待も高まったはずだ。