【アイルランド旅行記】フェルメール展

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今回アイルランド旅行を決めたのは、この展覧会の開催を知ったからでした。パリとワシントンDCも巡回しますが、ダブリンを含めた3都市の中で唯一訪れたことがなく、また来場者も比較的少ないのではないかという判断があったのです。全部で36しかないフェルメール作品のうち、10も集まるのは奇跡的です。

前売り開始と同時に時間指定のチケットをゲットしたものの、公式サイトから「9:00」の表示が消えたので問い合わせると「9:30」に変更してくれ、さらに美術館から再度メールで連絡があって最終的には「11:00」のチケットになりました。おそらくは労働組合対応か人員手配の問題と思っていましたが、この日に開催されていたハーフマラソン大会の影響かもしれません。

さて、フェルメール独り占め計画は大成功でした。開館とともに、他の画家の作品には目もくれずに直進して、他の来場者が来るまでにフェルメール作品を独占。おかげで、「天文学者」と「地理学者」を一緒に視界に入れたり、前と横からフェルメール作品の女性の視線を感じる幸福を味わうことができました。フェルメールの魅力は光の捉え方だと思っていたのですが、差し込む光によって浮かび上がる細かいアイテムへの思いを、今回の展示から明確に感じました。それはディバイダーだったり楽器だったり、赤い糸だったりするのですが、そこにアクセントがあるからこそ、淡い外光が活きるのだと気づかされました。それも、こんな贅沢にフェルメール作品を見る機会があったからですね。