【テニス】ウィンブルドン決勝

ウィンブルドンのシングルス決勝は、男女ともドラマをかんじる展開となった。女子の決勝ではビーナス・ウィリアムスとガルビネ・ムグルッサが対戦したが、まるで男子の試合を見ているかのようなパワフルなラリーが展開されていた。ファーストセットは競り合いをムグルッサが制したのだが、これでビーナスの集中が切れてしまったのか、ここからビーナスは1ゲームも奪うことができず、セカンドセットは6-0のベーグルでムグルッサがチャンピオンシップを獲得した。

そして迎えた男子の決勝では、マリン・チリッチロジャー・フェデラーが対戦。準決勝で足の裏にマメを作ってしまったチリッチは、ファーストセット終盤から明らかに動きが鈍くなり、セカンドセット0-3でトレーナーが呼ばれた時点でチリッチが号泣するという事態となった。しかし、フェデラーはそんな状況に動じることもなく、冷徹に勝負を貫く。勝利を収めた後の表彰式でも、フェデラーの貫禄は別格だった。

今大会では、特に芝生の状態が問題になっていたが、トーナメント序盤から「穴が空いたよう」と言われたサーフェスは、終盤にはいつものようにボロボロになった。芝生を維持することが難しいのはわかっているつもりだが、これだけ権威のある大会がベストな状態で戦えないのは、選手にとっても残念だろう。