【上海マスターズ】錦織―クエリー

ロレックス上海マスターズの3回戦で錦織圭はサム・クエリーと対戦。苦手なビッグサーバー相手にうまくストローク戦に持ち込み、少ないチャンスを活かして勝ち切った。ファーストセットはお互いキープした状態でタイブレークに入り、決めるポイントをそれぞれに逃した後、錦織がねばってクエリーのミスを誘った。

セカンドセットもキープが続いたが、クエリーのファーストサーブをリターンできるようになっており、5-4からの第10ゲームをこの日両者を通じて初めてのブレークで奪って準々決勝へ駒を進めた。コースの打ち分けが冴え、コートカバレッジでも強みを発揮した錦織だが、課題はファーストサーブの確率だった。これだけ入らないと、ここから先の戦いは困難だ。

準々決勝の相手はフェデラーとみられるが、まさに今の時点ではバウティスタ・アグートとセットオールでファイナルセットに入った状態。どちらが出てくるにせよ、ファーストサーブのを入れてチャンスを広げないと錦織は厳しいだろう。