【大分―岡山】勝てなくても負けない

よい形を作っていても勝てなかった。それでも、町田戦に続いて追いついて勝ち点を拾った。このあたりは、田坂体制末期のトリニータにはあまり見られなかったことだ。インタビューで伊佐は「決勝ゴールを決めたい」というような発言をしたようだが、これまでも彼は貴重な同点弾で追いつく展開を作ってきた。それが彼の持ち味ではないだろうか。

29℃という気温の中、14:00キックオフの試合は厳しかったことだろう。ポゼッションができていながら終盤に足が止まり気味だったのは、90分通じてのゲームプランが不十分だということだ。昨季も8月の福島で昼間の試合があったが、わかっているスケジュールだけに準備を怠りなくしてほしい。


大分 1-1 岡山(得点:伊佐/武田)

<GK>
上福元 :6.5 好プレーなければ大敗も

<DF>
鈴木義 :5.5 プレーに軽さ
竹内  :6  ギリギリの統率
福森  :6  一時の低迷からは脱出か

<MF>
岸田  :6  スペース使いたい
鈴木惇 :5.5 ビルドアップへの絡み不十分
川西  :6.5 効果的なドリブル
山岸  :6  仕掛ける意欲は買う

<FW>
後藤  :5.5 前向いて持てず
伊佐  :6.5 1ゴールもポスト役果たせず
國分  :6  惜しいシュートあり

 <SUB>
三平  :5.5 存在感薄い
黒木  :6  サイド突破見せる
林   :5  DF背負ったプレーは不合格

<監督>
片野坂 :5.5 好対策で流れ変えられず

三平、林と故障明けの選手を交代起用したが、流れを変えるには至らなかった。過去の実績よりも現時点のコンディションを優先してもらいたいところだが、今日のふたりを上回るFWがいなかったのだろうか。吉平や大津が使われないことに、長いシーズンへの不安も感じざるを得ない。