【水戸―大分】狙われる必然

イメージ 1



アップに出てきた山岸は客席の知人に何度も手を振り、キックオフ前に円陣を解いた吉平は笑顔で後藤とじゃれ合っていた。それがリラックスの証ならよかったのだがどうやら集中力の欠如の表れだったようだ。以前から懸念していたGKとDFのパス回しは、明らかに狙われていた。大分のサッカーをスカウティングしていれば、それは必然だろう。

両サイドのスペースを消されたことでビルドアップからの仕掛けが中央に寄り、鈴木惇と川西からのパスでボールをロストすることが多かった。うまく絡めていなかった吉平が三平に代わってボールは収まるようになったが、そこからの展開もミスが目立った。失点した後に相手のプレッシャーを怖がってしまっては、反撃の糸口は見い出せない。


水戸 2-0 大分(得点:前田、林)

<GK>
上福元 :5  調子に乗るとこうなる

<DF>
鈴木義 :5.5 相変わらず軽いプレー
竹内  :6  パス回しに不安も
福森  :5  判断遅くピンチ招く

<MF>
岸田  :5  サイド使えず守備でも中途半端
鈴木惇 :5.5 判断は早いが精度欠く
川西  :5.5 プレッシャーはかけるもパスミス多い
山岸  :5.5 仕掛け切れない

<FW>
後藤  :5  もう一歩崩してから打ちたい
伊佐  :5.5 ポスト役は不適
吉平  :5  試合勘鈍い

 <SUB>
三平  :6  緩急つけるも攻め切れず
國分  :5  存在感なし
林   :3  投入後4分で無謀プレー

<監督>
片野坂 :4  記者会見での発言通り

最もいただけないのは、林容平の無謀なプレーだ。結果的に自爆だけでよかったとしか言いようがなく、あれで水戸GK笠原にまで負傷させていたら大事になっていたところだ。あの場面で足を上げて突っ込んでも、チャンスは限りなく小さかった。サッカーはスポーツであり、プロ選手には生活がかかっている。それは自分自身も同じはずなのだが…

初めて訪れたケーズデンキスタジアムは、スタンドの傾斜が十分ついていて見やすい環境だった。係員の対応もよく、なかなか気分良く観戦することができた。