【人事の話】懲戒処分について

最近、週刊誌ネタのような話題で人事上の懲戒処分について、軽い感じで扱われているのが気になります。例えば電通の場合は、NHKの出待ち取材に応じた社員を就業規則違反で始末書を取る戒告処分にしたと報じられています。会社を批判したコメントをしたことが原因のようですが、懲戒処分下す前に本人に「弁明の機会」が与えられないといけないはず。適切なプロセスが踏まれたのかどうか疑問ですね。

また、ユニクロの場合は、偽名を使って新宿のビックロで勤務した体験談を出版したジャーナリストが「人事部長から解雇通告を受けた」とのこと。「懲戒解雇ではない」というコメントもあるようですが、就業規則違反なら普通解雇はあり得ないと思われるので、「諭旨解雇」という意味なのでしょうか。

人事の問題は身近なだけに、わかったようなつもりになっている人は特に管理職には多いですね。労働基準法を理解していない人が生半可な知識でコメントしたり記事を書いたりするのは、まさに世を騒がせているWELQの医療記事と大差ないように思います。