【サッカーU23】アジア最終予選イラン戦

延長にもつれ込みながら、室屋の絶妙な切り返しからのクロスが豊川の決勝ヘッドを生み、さらに中島がスーパーゴールを2発叩き込んでイランのモチベーションを完全に奪い去った。延長まで想定した手倉森監督のゲームプランが完璧にハマったともいえるだろう。もちろんGK櫛引が再三にわたってファインセーブを見せてくれたからであることも、間違いないところだ。

しかし、準決勝以降に向けて懸念もある。まずはFW陣だが、本来エースであるはずの鈴木武蔵が出場できなかったのは、おそらくはケガの影響だろう。オナイウも頑張ってはいたが、やはり荷が重い。タイプからして久保と浅野という選択はしづらいので、最前線に置く駒が不足している現実がある。

そして守備陣では、僕がこのブログで北朝鮮戦の際にう「岩波はファウルすれすれのプレーが多く、PKを取られかねない懸念を感じた」と書いたが、この日も岩波は軽率なプレーで致命的になりかねないFKを与えてしまっている。植田と奈良も含め、クレバーなタイプのCBが不在であることが最大の懸念だろう。遠藤のパスミスも減らないので、一歩間違えたら大敗のリスクも付き纏っているのだ。