【大分―北九州】J2下位は大混戦

追いつかれてしまった大分に振り切る力があるかどうか不安ではあったが、意外にも途中出場の伊佐がヘッドで決めて勝ち越し、前節同様に安川と山口を投入して守り切った。結果が出たことが何よりだが、柳田采配には不安も残る。

前節に続いて後藤を三平と組ませたが、絶好機を作るものの決め切れない。これは「後藤がチャンスを作った」ことを評価すべきなのか、あるいは「後藤が決め切れなかった」ことを問題視すべきなのか。僕は後者だと思っている。今日は結果を出したとはいえ伊佐も後藤も決定力のないFWなので、高松やエヴァンドロを使って欲しいと思うのだ。

同じような観点だが、若狭も確かに頑張ってはいる。しかし、優れたポジショニングを活かすテクニックがないため、チャンスで空振りしたりトラップしきれなかったりを繰り返すのだ。伊佐、後藤、若狭・・・同じような努力家タイプばかりを重用して、90分の中でワンプレーで結果を残せる選手を起用しないのは、いかがなものだろうか。

J2下位の残留争いは熾烈を極めてきた。22位の栃木が流れとしても一番厳しいが、京都や水戸も楽観はできない。場合によっては讃岐や横浜FCあたりまでの争いになるのではないか。大分は終盤が難敵揃いなのだから、岡山、讃岐、栃木の3戦で勝ち点7が欲しいところだ。