【大分―金沢】層の薄さを露呈

前節でゴールを挙げたエヴァンドロも為田もいないスタメン。為田はサスペンションだから仕方ないが、エヴァンドロは負傷だろうか。予想通りではあったが、このところ体調不良が伝えられる西と松本怜も揃ってスタメンを外れた。三平は負傷で高松もコンディションが整わないようだが、まともに使える選手がどんどん減っている。

田坂和昭を解任した後、風間や岡本を初めとして次々と放出しながら、補強は荒田とパウリーニョ。そして、そのパウリーニョはまだ1試合も出場できていない。伊佐が成長したのは怪我の功名だが、今日の内容で後藤も安川を代えられないのは本当に痛い。一番の問題は、ダニエルを前線に上げても、まともにクロスが上げられないこと。後藤も兵働も安川も、真上に蹴り上げてしまうミスを連発し、結局ダニエルが下がってクロスを上げる役割に変わっていたのだ。

しかも後藤は、後半ロスタイムだというのに低い位置でボールを回した挙句に、GKまでボールを下げてしまう。讃岐も京都も勝ち、水戸と栃木も勝ち点を積み上げる中、大分はホームで敗戦。次節は横浜まで遠征して観戦する予定だが、そんなモチベーションも今日の内容で一気に萎えてしまった。

21位で入れ替え戦に回れたとしても、闘争心もなくプレッシャーに押しつぶされるようでは、恐らくは町田ゼルビアであろうJ3のチームには勝てないだろう。