【三菱一号館美術館】画鬼暁斎

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今日から丸の内の三菱一号館美術館で始まった「画鬼暁斎」展は、河鍋暁斎とその弟子にして三菱一号館の設計者でもある建築家のジョサイア・コンドルの作品を見せてくれます。暁斎(きょうさい)は幕末から明治期にかけて活躍した画家で、浮世絵から狩野派に転じています。一方のコンドルは明治政府に招聘された英国人で、「暁英」の号を持っていました。

暁斎とコンドルの画風は似ていますが、緻密な部分に味があって計算し尽くされた左脳的な描き方のコンドルに対し、暁斎は豪放で動的。前後の文脈まで籠められているような右脳的な作品で、両者の対比がとても興味深いキュレーションになっています。

最近ネット上でも話題の春画の展示もあり、こちらはR18扱いでした。確かに、かなり露骨な性的描写なので、日本社会においてはこのくらいの配慮は必要なのだと思います。