【アジアカップ】UAEに勝てず

夏のオーストラリアで中2日という日程は、決して簡単ではなかっただろう。しかし、ミッドウィークに試合があれば、通常のリーグ戦でも中2日はあり得るのだから、それだけで免罪符になるわけではない。序盤に失点してしまったことが痛かったが、柴崎のゴールでいったんは帳消しになった。

この時点で守備固めに入っていたUAEは、ここからのリトリートは難しかったはず。だからこそ、日本代表は90分で勝ち切りたかった。香川が絶好のチャンスを外して延長に突入し、早々に長友が負傷する。アギーレと長友はピッチに残ることを選択したが、ここで日本が一人少なくすることでUAEが欲を出したとしたら、勝負はどう転んでいただろうか。

結果的にはPK戦にもつれ込んだのだが、僕は以前からPKキッカーとしての本田はまったく評価していない。プレッシャーのかかる一人目に神経の図太い本田を起用したくなる気持ちはわかるが、僕なら森重に蹴らせる。予想通り本田は外し、相手のミスでいったん追いつくも、今度は香川が外してしまった。香川もPKは得意とは言えないのだから、ここは酒井高徳が妥当だった。

これで、日本協会はアギーレを切る理由を一つ積み増した。これで彼を切らないとすれば、それはもう協会の怠慢以外の何物でもないだろう。