【三菱一号館美術館】ミレー展

丸の内の三菱一号館美術館の雰囲気と秋のこの季節は、ミレーの作品との相性は抜群でした。この展覧会は、ミレー生誕200周年記念として、ボストン美術館の3大ミレー、「種をまく人」「刈入れ人たちの休息」「羊飼いの娘」をメインにバルビゾン派の作品などを見ることができます。

ミレーの作品からは、僕がかつてバリ近郊で感じた広大な森と平原の、音を吸い込んでしまうような静けさを感じました。「種をまく人」に力強い躍動感や「羊飼いの娘」の巧みな逆光の描写も素晴らしいのですが、ディアズ・ド・ラ・ペーニャの描く木漏れ日やコローの描く女性も、それ以上に僕の感性を刺激します。

ルドンの「グランブーケ」や休館中の静嘉堂文庫の青磁白磁も見られますが、こちらの人気も高かったように思います。平日の午後に、ゆったりと秋の時間を過ごすことができ、リッチな気分に浸れました。

http://mimt.jp/millet/