【ワールドカップ】ギリシャ戦の課題

平日の日本時間7時キックオフという微妙な時間帯だったので、早起きして会社で見ようかとも思ったが、後半途中まで自宅のテレビで観戦して出勤することにした。退場者を出したギリシャは、勝ち点1でよいという戦術にも見えた。確かにそれでも決勝トーナメント進出の可能性は残るので、戦術的にはあり得る。

しかし、日本代表はそんな中でもチャンスを多くは作れなかった。香川の不調や長友との左サイドを相手がケアしてきた結果という理由もあるが、僕は根本的な原因を「選手間の距離が近すぎること」であると感じる。フランス代表のサッカーは伝統的に長いパスを駆使し、ボールホルダーは相手を一人抜いてからパスを出すシーンをよく見かける。これに対して日本代表は、ボールに近いところに集まり過ぎているのだ。

次の対戦相手は、優勝候補の一角と言われるコロンビア。しかし、すでに予選突破が決まっているだけに、メンバーを落としてくる可能性は高い。そうなると、ゴールの奪い合いという展開になるのではないか。大迫や長谷部という守備を意識した人選ではなく、最初から行けるところまで行く方が、結果がどうなるにしても納得できるのではないだろうか。