ソチオリンピックのアイスホッケー男子準々決勝ロシアとフィンランドの一戦は、予想に反して一方的な展開になってしまいました。ロシアが1ピリ7分にコバルチャックのミドルシュートで先制したものの、2分後に追いつかれて、17分にはフィンランド43歳の大ベテラン・セラーニが逆転ゴール。フィンランドは守備でも39歳のサミ・サロが活躍し、チームを牽引します。
ロシアはマルキンがパックをキープして攻めても、オヴェチキンとの連携が悪くチャンスが作れません。コバルチャックやダッチュクの攻撃も単発に留まり、なかなかフィンランドの守備を崩せませんでしたが、これはフィンランド守備陣をほめるべきでしょう。コンパクトにゴール前を固め、非常にうまく連携が取れていました。
結局ゲームは2ピリにも1点を追加したフィンランドが、3-1で逃げ切ります。終盤、ゴーリーを上げて6人攻撃に出たいロシアでしたが、パックをしっかりキープできないので、ゴーリーが上がるタイミングすらなかなかつかめていませんでした。これで準決勝はフィンランド―スウェーデン、カナダ―アメリカというトリノとバンクーバーの決勝カードが並びました。どのチームも実力は十分なので、準決勝~決勝と楽しみですね。