【バンクーバー】アイスホッケー準決勝

バンクーバーオリンピックのアイスホッケー男子は、いよいよ準決勝2試合が行われました。まずはアメリカ対フィンランドですが、アメリカが1ピリの12分間でなんと6点を挙げてしまい、ゲームの面白さはまったく失われてしまいました。フィンランドゴーリーのキプラソフを早々にバックストロームに代えますが、それでも勢いは収まりません。ベンチで呆然とするキプラソフの表情が、印象的でした。

続くカナダ対スロバキアは、期待を裏切らない好ゲームになりました。1ピリ6分30秒に、カナダはウェーバーの浮かせたショットを、ゴール前に入ったマーローがGKハラク股間を抜く角度に落として先制。このプレーがハイスティッキングではないかとビデオ判定がありましたが、スタンドを埋めたカナダファンの大声援の中、ゴールが認められます。続けて、モローのディフレクション・ゴールも決まりカナダ優勢で展開します。

2ピリ終盤にカナダが3点目を挙げ、そのまま地元カナダが余裕の勝利かと思いきや、3ピリ残り8分にスロバキアが1点を返すと一気に流れが変わります。残り5分で1点差となり、終盤はスロバキアが猛攻。最後の1分はゴーリーを上げたスロバキアが6人でブルーラインを割らずに攻め続けますが、カナダも執念のディフェンス。思わず興奮してしまうほどに見応えのあるゲームでした。

これで決勝はカナダ対アメリカ。トリノの決勝がスウェーデンフィンランドだったことを考えると、今回はNHL規格のリンクサイズで開催された影響が大きいのでしょうね。サイドの幅が狭いNHLリンクでの経験が効いているのだと思います。

http://www.iihf.com/channels10/olympics-2010/statistics.html