【グラミー賞】ビートルズの光と影

今年のグラミー賞パフォーマンスの目玉は、何といってもポール・マッカートニーリンゴ・スター。ただ、僕は昔はポールが大好きだった反動もあって、声も出なくなったポールが今さら大物面して演奏しているのが、正直なところあまり好きではありません。受賞までしてしまうのは、ちょっと興ざめな思いがありました。

一方、リンゴ・スターはさほど秀逸なコンポーザーでもなければ、シンガーやドラマーとしても超一流なわけでもない。それなのに、ステージであれほどまでにカッコいい73歳は素晴らしいと感じます。一方、客席にオノ・ヨーコショーン・レノンがいたことは、ビートルズファンとしてはあまりよい気分ではなかったですね。

ここ数年、徐々に洋楽が自分のツボから離れつつある傾向がある中、グラミーのパフォーマンスも面白くなくなってきました。そんな中で見応えがあったのは、P!NKのアクロバティックなパフォーマンス。それに、夫であるJay Zとのデュエットを聴かせたビヨンセでしょうか。このふたりは、他の出演者にもやたらいじられていました。

MCを務めたLL Cool Jをはじめ、プレゼンターは「Make some noise.(騒いで盛り上げて)」という表現を多用していました。これはNBAなどでも使われるフレーズではありますが、パフォーマンスがよければ自然と盛り上がるはずなので、いちいち仕込まないと盛り上がらないのは意味がないですよね…