【アカデミー賞】ゼロ・グラビティ強し

今年のアカデミー賞のMCは、7年ぶりとなるエレン・デジェネレス。この人、結構際どいブラックなネタで笑いを取るので、大丈夫なのかとちょっとハラハラしてしまいます。途中で宅配ピザをオーダーして、客席で配って歩いたり、その代金を回収したりといかにもアメリカンなネタは、普通に楽しめるんですけどね。

作品賞の「それでも夜は明ける」や助演女優賞ルピタ・ニョンゴのようなアフリカンアメリカンや助演男優賞ジャレッド・レトーなど、弱者に焦点を当てた作品に目が向いていたように思います。アルフォンソ・キュアロンが受賞した監督賞をはじめ、作曲賞や編集賞など7冠に輝いた「ゼロ・グラビティ」の強さが際立ちましたが、獲った賞の内容が俳優ではないところが、いかにもこの作品らしく感じました。

パフォーマンスでは、グラミーに続いて登場したP!NKが「Over the Rainbow」を披露してくれましたが、この歌唱が素晴らしかった! 一方、プレゼンターのジョン・トラボルタイディナ・メンゼルの名前を呼び間違えて、その架空の名前のツイッターアカウントが話題を呼ぶというオマケまでついてしまいました。