【ニューヨーク旅行記】ジャズライブ@ヴィレッジヴァンガード

イメージ 1

イメージ 2

ヴィレッジヴァンガードと言っても日本にあるオタク系雑貨屋のことではなく、ニューヨークではホットなナイトスポットMPD(ミートパッキングディストリクト)にあるジャズのライブハウスのことです。ジャズのライブを探してかなり検索したのですが、元日の夜だけにあまりよい公演がなく、そんな中で動画でチェックしてもよさそうなバンド「The Bad Plus」が出演するこの店を探し当てました。

21時からのステージを前に20:10には店に着いてしまい、早過ぎたかなと思ったのですが、この店は早いもの順なのでよい席にアサインしてもらうことができました。並んでいるときに店のスタッフが「今日はソールドアウトなので、予約のない人はこちらへ」と誘導しているほど。結局20:40くらいには満席になり、その後も詰めて詰めて遅れてきた予約客をどんどん入れます。子ども連れの観光客もいましたが、開演前から賑やかになってきた店の雰囲気は悪くなかったですよ。

さて、この個性豊かなピアノ・トリオの一曲目はあまり気分がノッていない感じで、ピアノのタッチはとても印象的なのに、ミスもあったり… ところが徐々に一体感のある激しい演奏に以降します。ピアノのイーサン・アイバーソンは天才肌で、ドラムスのデイヴィド・キングはブラシのみでの長いソロを聴かせてくれるほどのテクニシャン、ベースのリード・アンダーソンはメロディのきれいなベースラインを奏でます。

途中、デイヴィッドがスティックの先でシンバルをこすってSF映画のような音を出せば、リードはベースの弦を掌でなでたりヘッドの部分の弦をかきならしたりし、イーサンはピアノの弦を指で直接弾くという場面もありました。現代音楽をベースにした難解な作りなのに、それを感じさせないくらい叙情的で美しいインプロビゼーションでした。演奏の間、僕はずっとゆったりとした満足感を味わっていましたよ。このバンド、ぜひ東京JAZZで聴きたいものです。

http://www.thebadplus.com/