【アイスホッケー日本代表】英国に敗れる

アイスホッケー男子のソチオリンピック一次予選は、日光霧降アリーナで開催されました。すでにルーマニアと韓国を破っている日本は、今日の試合で英国をどんな形でも下せば最終予選枠を手に入れることができるはずでした。

序盤からフルスロットルで攻め込む英国に押され気味の日本代表は、英国寄りともいえるレフェリーの笛にも苦しみます。FW斉藤哲也がファウルを取られたペナルティキリングで失点すると、G福藤とDF陣の集中が途切れたところをすかさずミドルシュートを決められ、2点のビハインドを背負って苦しい展開に。結局3PにFW久慈が1点を返すに留まり、追い上げたいところでDF芳賀がペナルティを取られるなど、最後までチグハグでした。ウィングがサイドを突破しても、その後の攻めの形が作れず、特にFW田中豪のパックハンドリングが最後まで冴えなかったのが痛かった…

もともと現在のアイスホッケー男子の勢力図から見ても、この一次予選に出場した国がオリンピック出場権を獲得するのは至難の業でした。それにしても自国開催で韓国にも終了間際に追いつかれたり、勝てる相手だった英国に屈したりと、物足りない内容だったことも事実。アジアリーグが衰退しつつある中、このままではアイスホッケーの将来は暗いと言わざるを得ない状況です。NHKも日頃中継していないだけに、まったく要領を得ない素人同然の実況しかできず、BSで中継してくれたことはありがたいものの、アイスホッケーの置かれた状況を如実に浮き彫りにする結果となりました。