【なでしこリーグ】ベレーザ-浦和@西が丘

味の素フィールド西が丘で開催された日テレベレーザ浦和レッズレディースの試合を観戦しました。首位を走るINAC神戸湯郷ベルと引き分けたため、ベレーザが勝てば勝ち点で並ぶという大事な試合。序盤はベレーザが押しまくります。阪口のキープ力とボール奪取能力は素晴らしく、中盤を支配したのですが、原、伊藤とパスの出し手が多い構成とあって「パスは回るがシュートが打てない」状況が続きます。

そんな中、浦和がワンチャンスをものにして吉良のゴールで先制して、流れが変わって浦和優位に。ベレーザは左サイドが不調。木龍は飛び出すタイミングが合わず、須藤はパスの精度が低くボールを奪われてしまいます。後半に入っても浦和の方がよいサッカーをしていましたが、ベレーザも波状攻撃から伊藤が同点ゴールを奪うと、スルーパスに抜け出した川澄の狙い澄ましたシュートで逆転です。浦和のベテランGK山郷はしっかりと声を出してコーチングしていましたが、1対1になってしまっては辛いところです。

そしてこのまま終わるかと思った後半45分に、浦和は右サイドからの展開に荒川が合わせて再び同点。その後両チームとも攻めましたが、結局ドローに終わりました。この場面、ベレーザは永里を下げて田中を投入しようとしていたのですが主審が気づかず、集中し切れないままに失点した格好でした。交代出場した浦和のボランチ猶本は「長澤まさみ似」などと騒がれていますが、気の利いたプレーをする選手で、サッカーセンスはかなりありそうなのでU-19でも期待できそうです。

僕はもうベレーザを応援して20年目になりますが、この間本当に日本の女子サッカーは成長しました。昔は伸び切っていた3ラインは、今や下手なJ1チーム以上にコンパクトになり、その中でもパスをつないでチャンスが作れています。今は移籍してしまいましたが、この20年間代表に君臨し続けている澤の功績をあらためて実感しました。