【デビスカップ】クロアチアに惜敗

スコアだけ見れば「惜敗」ではないのかも知れませんが、ワールドグループで2勝したという事実だけを考えれば十分にそう言える結果だと思っています。初日のシングルスで錦織はカルロビッチのサーブに完敗したものの、添田がドディクにフルセットの勝利。伊藤と杉田のダブルスを落としましたが、クロアチアはシングルスのドディクとカルロビッチをダブルスにも起用。こうなると、疲労の蓄積も考えられるため、日本にも勝つチャンスはあるように思いました。

3日目は、まず錦織がドディクと対戦。いきなりブレイクされる苦しい立ち上がりながら、3-5から4ゲームを連取して逆転します。第2セットはタイブレークを制し、結局3-0で勝利。兵庫の丘陵にあるブルボン・ビーンズドームはびっくりするくらいたくさんの観客が入っていましたが、さすがに日本人はおとなしいですね。チアスティックで音は出すものの、デビスカップらしい盛り上がりには欠けていました。

そして登場した添田。カルロビッチの豪速球サーブにもくらいつきましたが、サービスをブレイクするところまではいかず、0-3で落としてしまいました。ただ、錦織も添田もパッシングショットがきれいに決まる場面が何度もあり、十分な対策を立てていたことがうかがえます。ダブルスを勝っておけばとか、錦織が2勝していればという後悔はあるでしょうが、選手層の厚みが不足しているのは紛れもない事実。デビスカップのワールドグループでここまで楽しませてもらったことを、素直に喜びたいと思います。