【映画】遠距離恋愛 彼女の決断

自らが監督を務めた「ローラーガールズ・ダイアリー」でもそうでしたが、ドリュー・バリモアは自分の持ち味を「汚れ役」だと悟り切っているように見えますね。この「遠距離恋愛 彼女の決断(Going the Distance)」でも下ネタを臆面もなく口にし、彼氏と人前でもいちゃつく女性を伸び伸びと演じています。もはや「E.T.」の子役だった面影はなく、「ウェディング・シンガー」以来のキャラクターを確立したようです。

この作品はそんなドリューに引きずられて、ところどころに差し込まれた小ネタでも思わず笑ってしまうような小粋な映画に仕上がっています。ちょっと品はないけれど、「フフッ」と笑いが漏れてしまうような場面が立て続けに登場します。ストーリーの展開には飛躍も多く、流れをつかみにくいところもあるけれど、そんなことは気にならないくらいです。ヒトラーユダヤ人のように、際ど過ぎるネタもありますけどね…

気軽に楽しむにはちょうどよい作品ですが、この「品のなさ」を共有できるくらい親しい人と見ないと辛いかもしれません。

http://wwws.warnerbros.co.jp/goingthedistance/