【キリンカップ】3試合スコアレス

日本、チェコ、ペルーの3ヶ国が参加した大会で、3試合ともスコアレスドロー。大会として盛り上がったとは、とても言い難い。前線の連携はまったく成熟しておらず、パスワークが冴えるのはDFラインから中盤でのボール回しだけだった。そして何よりも、まったくゴールの匂いがしないフリーキックを蹴り続けた本田圭祐の独り善がり。見どころのなさだけが残った。だいたい3-4-3なら、あんなにDFラインと前線が開けてしまってはトライアングルが作れないのだ。

これならコパ・アメリカは辞退しておいてよかった。いや、コパ・アメリカという目標を失ったからこそ、あの程度のモチベーションだったのかもしれない。チェコも本気で勝ちに来たとは思えない。調整試合のような内容だった。チケットは完売となったものの、特に終盤はスタンドも盛り上がり切ってはいなかったように思う。

このままのモチベーションで、ヨーロッパ組がアジアをなめてかかったら、足元をすくわれることは必然。ザッケローニは、何かカードを持っているのだろうか? そして、この試合を中継したTBSの実況は相変わらずの低レベルだった。ラジオではないので、映像を見ればわかることをいちいち声にする必要はない。解説者としてすべき準備を怠る金田も好きではないし、ピッチ解説などというポストは不要だ。所詮は、これが日本のサッカー環境のレベルなのだ。