宗教的にかなり危ういポジショニングながら、クリスマスイブを狙って第6巻の発売を迎えてしまいました。コミックスの巻末では、第7巻が7月発売であることまで予告されています。今回も天界に休暇を取って地上に下り、立川で暮らすブッダとイエスのストーリーが描かれます。
第6巻の見どころはイエスが歯医者に行くシーン。史実をパロディにしながらも、歯医者嫌いのイエスがリアルに描かれていますね。そしてもうひとつ、カラオケのシーンもいいですね。ブッダとイエスの選曲がベタではありますが、それでも笑いを誘います。「ショムジョ」というスポーツを天界メンバーにさせる部分は、なんとなくハリー・ポッターの「クィディッチ」の二番煎じに見えてしまうのが残念でした。
この作品は、初期のギャグ中心から史実のパロディへと移行し、それが小難しくなってしまっていたのですが、今回はだいぶそのあたりがこなれてきた引用です。この調子でいけば、当分は安泰でしょうね。「テルマエ・ロマエ」がいまだにネタ切れの不安を感じさせるのに比べれば、長く連載が続くことを期待できそうです。
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