【特別展ダ・ヴィンチ】モナリザ25の秘密@日比谷公園

12月7日から来年2月20日までの会期で、東京・日比谷公園の第二花壇周辺の仮設会場で「特別展ダ・ヴィンチ ~モナリザ25の秘密~」が開催されています。この展覧会、公式サイトを見ても何が展示されているのか概要をつかむことができず、ポスターには料金も書かれていないという状況で、オペレーションにはかなり問題がありそうです。

大きく分けて、「モナリザに秘められた謎を科学的アプローチから探求すること」をメインとして、ネタを水増しするためにという表現がぴったりきそうな感じで「ダ・ヴィンチの発明やその過程の模型」が展示されています。この模型には子どもや学生カップルが群がっているので、ダ・ヴィンチが「彼の時代の人たちには、おそらくバック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクのようなマッド・サイエンティストに見えたのだろうという雰囲気だけ味わいました。

そんな突飛な研究に明け暮れていたレオナルドの残した「人間には3種類あって、見る(見ようとする)人、見せられたときに見る人、見ない(見ようとしない)人だ」という主旨の言葉が、強く印象に残りました。人事の仕事をしているので、自分の属する会社にもそのような3種類の人間がいるという思いをずっと持っていました。そこにあるものに興味すら持たない人は、いろいろなチャンスを逃しているように思うのです。

モナリザの謎については、やや不完全燃焼ではありますが、知的好奇心を触発してくれます。原寸大の「最後の晩餐」に添えられた分析とともに、もっとレオナルドの作品に触れてみたいと思わせてくれるような展覧会でした。ただ、展示の導線が非常に悪く、混雑したらどうしようもないでしょうね。

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