【ミラノ旅行記】最後の晩餐

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今回の旅で一番楽しみにしていたのが、レオナルド・ダ・ヴィンチによる世界文化遺産「最後の晩餐」をサンタマリア・デッレ・グラツィエ教会で鑑賞することでした。VIVA TICKETというサイトに半月あるいは1ヶ月単位で前売りがあるのですが、いつ予約受付が始まるのかは明記されていません。それまでの傾向から、週の半ばのこのあたりと目星をつけていた5月11日に、8月14日8:30の回を押さえていました。予約なしで当日並ぶ人も多いのですが、先頭の5人はすぐに入場でき、10人目くらいにいた日本人男性は昼前の回が予約できたそうです。

チケットオフィスで入場券と引き換え、待合室で待ちます。15分ずつ、25人だけが作品のある部屋に入れるのです。しかも、その回の全員がそろわないと自動ドアが開かないなど、ガチガチの体制になっています。ただネットでは、チケットオフィスのスタッフは対応が悪いというような噂がありましたが、そんな感じではありませんでした。手順をきっちり踏んでいれば、嫌な思いをすることはありません。

修復された「最後の晩餐」は色彩も思ったより鮮やかでしたが、足元などはあまり少しボケた感じになっており、表情の緻密さとはだいぶ異なる印象です。イエスのすべてを悟って受け容れたかのような表情と弟子たちの複雑な表情が対照的です。モナリザにも遠景として山が描かれていますが、この作品もイエスたちの背後の窓越しに山が見えます。何か象徴的な意図があったようにも思いますね。

画像でもわかると思いますが、この広い空間を25人で15分間独占できるのはとても貴重だし、幸せな時間でした。ただ、ツアーのコースになっているせいか、日本人の比率が異常に高いのが気になりました。おそらく、僕の回は半分以上が日本人のツアーでした。