【グアテマラ戦】不完全燃焼でも

不完全燃焼な結果ではあるが、それでも若手を中心としたメンバーで勝ったことは評価しよう。ただし、相手は決して強豪ではないグアテマラザッケローニにしてみれば、自分が就任する前の試合は酷い内容で敗戦という結果の方がよかったに違いない。パラグアイ戦から「それなりに」結果を出しているチームに対して、どう自分の味付けをしてくれるのか。そこに注目しよう。

ゲームは前半こそ見所があったが、後半はそれもしぼんでしまった。長友のクロスから森本がヘッドで競り勝ってのゴールは美しかった。香川のシュートから森本が詰めた場面も、チームとしての機能が見られて収穫だった。そこからは、個人技によるアピール大会となってしまい、攻撃も単発で面白みに欠けたことが残念だ。失点のシーンの橋本のミスや、ミドルに反応し切れない楢崎も何度も見てきた映像の繰り返し。日本寄りのジャッジにも、かなり助けられていた。

乾の起用は、長居での開催を受けてのファンサービスだったようだ。興行の要素もあってしかるべきだとは思うが、使う以上はもっと本気で使って欲しい。若い選手を協会がつぶしてはいけないと思うのだ。